精神科における治療法

精神科の患者さんを治療する方法として、患者や家族とのカウンセリング、投薬、注射などによる薬物療法が挙げられます。

総合病院では、多くの待ち患者を抱えているため、長い時間待ち続けて、診療の時間は短時間になる傾向があります。

本来はカウンセリングを時間をかけて行い治療を進めていきます。

設備の整っている総合病院へ目を向けがちですが、精神科の治療については、地域の町医者のほうが適しているかもしれません。

実際精神科での診療では、カウンセリングにじっくりと耳を傾け話を聞いてくれる医者は少ないでしょう。

これは、日本の医療保険制度に原因があるのです。

医療行為を行って、診療報酬をもらう医者にとって支払われる報酬額分の診療だけになってしまいます。

この、カウンセリングは、医療行為として認められている治療(会話、カウンセリング)の時間を30分以上で90点(900円)としています。

30分以上であれば、1時間かけても2時間かけても診療報酬は同じなわけです。

こうなると最低限30分だけで済ませてしまうでしょう。

患者の話をじっくり聞いているより、検査をしたり投薬をしているほうが病院として儲かるからです。
カウンセリングに力をいれている病院であれば、心療内科でも、臨床心理士や、カウンセラーがいる所もありますが、多いとはいえません。

お金にならない医療行為に力をいれても雇用費のほうが高くなり、診療科としては赤字でしょう。

人の話を聞くことはかなり大変なことです。

それが儲けにつながるのであれば、熱心に聞くかもしれませんが、儲けにもならないのであれば、短い診察のあと処方をして、診察を終え、次の患者さんを診察して能率よく仕事をすすめていったほうがいいでしょう。

また、医療行為では、検査、処方のために、病名をつけるといった事実もあります。

精神科だけではない、医療界での問題でもあります。

ですが、現状の保険診療ではどうにもならないのが現実です。

明らかな診断病名がなければ、治療として投薬はできません。

胃の調子が変だというだけで、胃薬を処方し、それが保険適用にはならないというわけです。

風邪薬を処方してもらい、一緒に胃薬も処方してもらう場合がありますが、まさにその通りです。

患者としては、風邪で診察を受けているのに、次に胃炎になるだろうという予測で胃薬を処方してもらい、胃炎の病名をつけてもらうわけです。

これは、患者にとって保険適用で処方してもらえるメリットでもあります。

病院側にとっても、病名にない処方はできないので、病院のメリットにもなるというわけです。


124160★精神科における医療保険制度のひずみ★
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